へら鮒釣り

へら鮒釣りの世界に足を踏み入れた。

『 鮒に始まり鮒に終わる 』

ルアー、フライ、テンカラと、少しずつ釣りの分野を広げてきたが、浮子の釣りは通ってこなかった。
それでも知っているこの文句。いつかは経験するであろう世界、と漠然に思っていた。

だが、興味が無かったわけではない。
へら鮒釣り道具の種類の多さと、その工芸品的な趣は、フライ/テンカラでいうところの、自らマテリアルを切り出して毛鉤を巻く「自作」の世界。
のめり込むには十分過ぎる要素がある。

フライ仲間が去年あたりからへら鮒を始め、その様子をSNSで見ていた。
少しずつ、じわりじわりと、自分の中で現実味を帯び、遂には居ても立ってもいられず一歩を踏み出したわけだ。

新しいことを始めるのに年齢や時期など関係ない。
心が自然に動いた時。それが始め時。

振り込んだ浮子が、水の粘りをまとって水面にゆっくりと立ち上がる。
瞬きもままならない浮子の挙動に翻弄されながら、竿を握る手に集中する。
ただひたすらに、浮子が訴えるサインの答えを探る。

釣り上がりやランガンと違い、一旦釣り座を定めたらその場で試行錯誤をする。
太陽光の強弱、また入射角による水面の映り込みの変化。
それに対応するには状況に合った偏光グラス選びが必須となる。

スタッフ/Narusawa

hera_fishingpond

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